森のなかの海 上・下巻
宮本輝・著
阪神・淡路大震災が奪ったのは、たくさんの
生命だけではなかった・・・・・・。
1995年1月17日5時46分。未曾有の大震災が
阪神・淡路地方を襲った。仙田希美子は、36歳、
2児の母。平穏だった日々が震災の日を境に崩れは
じめる。夫と姑の残酷な裏切り。そして、離婚。
希美子は、旧知の女性・毛利カナ江が遺した奥飛騨
の森を受け継いだ。ある日、カナ江にまつわる衝撃的
な噂を聞いた希美子は、森にある巨木<ターハイ>の
根元から不思議な水差しを見つける。それには、1通の
封書と、小さな骨が入っていた・・・・・・・・・。
現代人の魂の癒し、再生を描く文芸大作
光文社 2001/6/30 発行 各1680円税込
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